永劫山華林院 慶元寺は、世田谷区喜多見にある浄土宗の寺院です。文治2年(1186)、江戸氏の氏寺として現在の皇居紅葉山周辺に創建されました。その後、江戸氏の衰退による移居に伴い、康正2年(1456)に喜多見の地へ移されました。現本堂は享保元年(1716)に再建されたもので、現存する区内寺院の本堂では最古の建造物と言われています。当時の趣を伝える本堂や山門、古樹がたち並ぶ境内には、今も昔も、都の喧騒を忘れる静かな時間が流れています。
また、慶元寺には多数のケヤキが生育していますが、うち5本は区指定天然記念物に登録されています。かつて喜多見地区の農村集落では、屋敷林として敷地の境界にケヤキが植えられていました。屋敷林の多くは宅地化とともに伐採されましたが、慶元寺の境内には列植された5本のケヤキが樹形の整った巨樹として現存しています。
参道

大きな杉の木と灯篭が両脇に立ち並び、山門へと続く参道です。全長はおよそ80メートルあります。
江戸太郎重長像

慶元寺を創建した江戸太郎重長の像です。重長は平安時代末期(源平の争乱期)から鎌倉時代初期にかけて活躍した武将で、「吾妻鏡」や「源平盛衰記」などの史書に記録が残されています。源頼朝の鎌倉幕府樹立に尽力した功で武蔵の国庁職に任じられ、喜多見を含む武蔵一国の支配権を与えられるなど、江戸氏繁栄の礎となった人物です。
山門

宝暦5年(1755)建立の山門で、喜多見陣屋の門であったとも伝えられています。門上には「永劫山」と記された扁額が懸けられています。
薬師堂

病気平癒や健康長寿のご利益がある薬師如来を安置している仏堂です。
三重塔

平成5年(1993)に建立された三重塔です。塔内には阿弥陀如来像が安置されており、地下には納骨堂が設けられています。
回廊越しの庭園


江戸氏喜多見氏墓所

慶元寺墓地にある江戸氏喜多見氏墓所は、世田谷区指定史跡に登録されています。寛永4年(1627)に没した勝忠をはじめ、一族の墓石や江戸氏歴代の供養塔、石灯籠などが置かれています。
喜多見不動尊像

昭和16年より慶元寺の境外仏堂として管理しておりました喜多見不動堂は、令和7年11月30日をもちまして終堂しました。終堂に伴い、不動堂の建物は解体されましたが、ご本尊は慶元寺に置されています。
| 住所 |
〒157-0067 東京都世田谷区喜多見4-17-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3416-1221 |
| ホームページ | https://keigenji.jp/ |
| アクセス | 小田急線「喜多見」駅より 徒歩20分 |
| 営業時間 | 拝観時間 9:00 - 17:00 |
| 駐車場 | 参拝者専用駐車場(96台・無料)がございます |